恩人、モーニング娘。田中れいな
田中れいなは、自分にとってかけがえのない恩人である。なぜなら、アイドルのライブ会場に・アイドルの現場に初めて自分の足を向けさせてくれた人だからである。

自分のアイドル現場の原点のほとんどはモーニング娘。と、田中れいなで出来ている。

田中れいなが居なければ、ひきこもりの「在宅こそが勝ち組」思考だった自分が、大学生として福岡に住んでいた頃に福岡出身のメンバーがいるという親近感をひとつのきっかけに福岡サンパレスのコンサートを観に行く事も無かったし、アイドルを「推す」という事を知る事は無かったし、アイドルのライブを観るために遠征する事も、ファンクラブに入るということもなかった。アイドルについて歓喜し、涙し、心を痛め、憎しみを抱き、怒り、笑って、それら感情をぐちゃぐちゃのままに、呑んで語り明かすこともなかった。

娘。原理主義で、田中れいなを少しの時間しか観れない正月と夏のハロコンなんて行く価値なしと思っていた自分が、Berryz工房や℃ーuteのライブにも行き始め、ハロプロ以外のアイドルも好きになり始める事も、ハロプロ以外でも地方のアイドル現場に遠征するようになったのも、元を辿ればすべてモーニング娘。であり、田中れいなである。


初めて現場で知ったモーニング娘。は沈みゆく「ドロ船」と呼ばれ、いわゆる黄金期はとうに過ぎた時だった。「なんで今頃ヲタになったの?」と散々言われたけど、そんな事は関係なかった。娘。に夢中だったし、娘。がすべてだった。その中で田中れいなは少し異質の存在だった。常に少しグループから浮いていて、一匹狼のようであり、ハロモニでぽつーんと1人ぼっちでいる画が出ようものならすぐ「はぶられいにゃ」といじるスレが狼に立った。そして後列メンバーであった。

6期のデビューシングル・シャボン玉でセンターに抜擢されたが、その後一気に歌割りを削られてしまう。吉澤ひとみ、高橋愛、藤本美貴らの先輩ら歌唱中心メンバーの壁は厚く、なかなか歌割りが増えない。歌がうまいのはわかってても、中心に立てない。背が小さいから背後にいくと余計目立ちづらい。鼻につく声で、不器用で、強がりで、素直になれなくて、同期の輪の中にも入れない。でもそんなところが可愛くて愛おしくて仕方がなくて、ずっと気になる存在。それが最初に知った田中れいなだった。そういった、少し陰のある部分に自分は惹かれたという気がする。

先輩の卒業や脱退、そして本人の成長もあって徐々に歌割りも増えていった。オリジナルのソロ曲が出来た時の喜び。コンサートで推しジャンする時間が増えていくのは嬉しい悲鳴だった。立ち位置が徐々に端から真ん中に移動していくのが嬉しくて仕方がなかった。そしてセンターにガッチリと高橋愛&田中れいなの2人が固定される事によってモーニング娘。のステージは盤石のものとなる。

娘。のコンサートに足を運びながら、自分はハロプロ内の他のグループも、ハロプロ以外のアイドルのコンサートにも行くようになり、ハロプロの外にも、気になる子が沢山出来るようになった。それでも「推し」がどれだけ増えても娘。の1番好きなメンバーは田中れいな以外に考えられなかった。

やがて久しぶりに新メンバーとして9期の4人が加入することになる。色々な場所に、人に散らばった心の中の熱、その中に残った「モーニング娘。」の欠片は、水色から赤に染められた。2列目以降に追いやられた華奢で小柄で天涯孤独の少女は、さらに新たな後輩も得て、後輩たちから慕われる先輩となり、同期と揺るぎない絆と信頼関係で結ばれたモーニング娘。を引っ張る存在になった。

自分はもう、田中れいなの事を自分の「推し」だとは言えない。それでも自分にとってかけがえのない人であることは変わらない。初めての人が、田中れいなである事実が変わることは無い、最初の「推し」は永遠に田中れいなである。

だから、自分は今日、田中れいながモーニング娘。を卒業する事が悲しく無い。寂しくもない。次の道は決まっている、まったく田中れいなを観れなくなるわけではない。色々複雑な想いはあるけれど、今日という日は、推しが卒業する日ではない。悲観する日じゃない。アイドルの現場に自分を導いてくれた人が、アイドルというステージを降りて、また別のステージを歩き始める日。そこにある想いは、感謝しかない。

大学生の頃から社会人になり30歳になった今までのこれだけ長い間、アイドルとしての田中れいなを観続けられた事への感謝の想い。どんな現場にいこうが、モーニング娘。としての田中れいなが常にそこに居てくれた事への感謝の気持ち。これだけアイドルがいる今だからこそ、その事がどれだけ貴重な事か。


ここ1〜2年で会社でもアイドルが好きであることを公言するようになって、アイドルに対してあまり興味を持ってない人に自分のアイドルヲタ活動のことを説明する機会が増えた。共感どころか理解も得られない事がほとんどで、これだけ沢山の気持ちを、アイドルから貰いながら、他人にうまくそれを伝えられないのを情けなく、もどかしく思う。

ただ、理解されなくても共感されなくても、軽蔑の目で見られても、引かれても、いつも必ず言われる事がある。「自分が好きなことを知っているのは素晴らしい事だと思う」と。好きな事がわかっている事・見つけれている事が羨ましい、と言われる。

つい最近まで自分は、何か夢中になれるもの、打ち込めるものが無くて悩んでいる人が多くいることを考えた事も無かった。自分がアイドルに夢中なように、他の誰かも、共有しないだけで同じように別の何か夢中になっているものだったり、趣味を持っているものだと、頭の片隅で漠然と思い込んでた。でもそれは、どうやら少し普通ではないかもしれない、とても幸せな事なのかもしれないと、この歳になってようやく知りました。


モーニング娘。田中れいなさま。あなたは、自分にとって大好きなアイドルの存在を教えてくれた、かけがえのない恩人です。アイドルになってくれて、モーニング娘。になってくれて本当にありがとうございます。10年間おつかれいな。10年間お疲れ様でした。今日の武道館のステージだけじゃなく、今まで歩んできた日を絶対に忘れない。新しい田中れいなの道とその頭上が、青空がいつまでも続くような未来であれ!

ありがとう。心の底からのありがとうを、モーニング娘。田中れいなに捧げます。

2013年5月21日


Reina Tanaka Graduation Special MIX from gulliverdj on 8tracks Radio.

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by gulliverdj | 2013-05-21 13:51 | れいな
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