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門前亜里卒業に寄せて : ハコイリ♡ムスメというアイドルについて
門前亜里が7月の定期公演をもってハコイリ♡ムスメを卒業する事を発表した。

その発表は驚きと、落胆と、そしてある種の冷静さを持って受け止められた。それは遅かれ早かれ、いつか来る日だった。というのも、このハコイリ♡ムスメというアイドルグループは本来は期間限定のユニットのはずだった。2015年の今日という日に存在していない可能性が限りなく高いグループだった。

AKIBAカルチャーズ劇場で昨年2014年の夏に約6週間に渡って開催された「デビュー直前アイドル5組新人公演~真夏のシンデレラたち~」。そこにボックス・コーポレーションが参加するにあたり、アイドル体験修行を行うため女優志望の若手タレントの中から選ばれた7人がハコイリ♡ムスメである。アイドルグループとなることを課せられた、期間限定の7人組。
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昨年夏の時点で既に映画やドラマ出演経験のあったメンバーもいた彼女たちの本業は、あくまで女優だ。オリジナル曲を持たず、80年・90年代のアイドルの名曲達を武器に彼女たちは他の先行して活動経験のある4組(2組はメジャーデビューが決定済み)のアイドルたちとの戦いに挑んだ。開催される前のインタビューで門前さんから発せられる「アイドルをやらせて頂く」という言葉が印象深い。



新人公演での6回の公演。女優としての道を駆け上がる上での、ひと夏の経験のはずだった。しかし千秋楽に向けて、公演の動員数と物販の売上の合算値によって争われるランキング争いで、彼女たちは首位攻防のデッドヒートを繰り広げる。序盤のビハインドを跳ね除け、優勝があと目前の19ポイント差でアイドルネッサンスに敗れた。
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優勝したグループに与えられる、夏以降のAKIBAカルチャーズ劇場での定期公演を開催する権利が無い以上、その時点で7人がアイドルグループとしてステージに立ち続ける場所は失くなったかに思われた。しかし、その僅差ゆえの例外措置として、月に1回の定期公演の開催権利を与えられた彼女たちは、新人公演を通じて芽生えた確かなアイドルとしての意思で、秋以降の活動へ前進していった。対バンイベントにも数多く出ていくようになり、ライブアイドルグループとして経験を重ねていった。

この辺りの流れはこちらの動画にシンプルにまとまっています。


ハコイリ♡ムスメのレパートリーはチェキッ娘、おニャン子クラブ、Qlair、CoCo、ribbon等の80年代、90年代のアイドル楽曲やアイドリング!!!のカバー曲によって構成れる。活動開始してまだ1年経たない中で、レパートリー28曲のうち、オリジナル曲は4月の定期公演で発表された「微笑みと春のワンピース」のみ。そんな彼女たちの魅力はなにか。

ハコイリ♡ムスメを唯一無二のアイドルたらしめるものは、先にも書いた彼女たちの若手の女優志望メンバーというバックグラウンドだ。ボイトレを始めたのもまだ最近の彼女たちの最大の魅力は、そのビジュアル面での表現力にある。特に表情においての表現力から引き出される、場の空気を一瞬にして明るくも、寂しくもするステージはハコムスの大きな特色だ。思わず魅入ってしまうその表情、指先まで行き届いた仕草、香り立つ気品…どれもこれも、毎回うっとりさせられる。

静かに強い表現力を備えた彼女たちが、現在はボイストレーニングも行い、ダンスレッスンも継続する事によって成長していく様子は初期の曲を久しぶりに披露する際に新鮮なショックとして迎えられる。通常よくみられる、まず立ち位置やダンスを覚えて余裕が出てきてから表情に取り組む、という流れとハコイリ♡ムスメは逆をいっている。

そんな彼女たちの女優としての表現力は、AKIBAカルチャーズ劇場で開催される定期公演での「劇団ハコムス」で最大限に発揮される。アイドルと演劇は、ここ数年のアイドル界において頻出するトピックだが、基本的にはすべてアイドルがどう演劇的な要素を取り入れるか・あるいは演劇に挑むかというスタンスだ。ハコイリ♡ムスメに関しては完全に逆で、女優がアイドルに挑戦する形を、うまくステージの中に取り入れている。ここで彼女たちはライブでもなく、ミュージカルでもないハコイリ♡ムスメだけの世界を展開していく。

曲の世界観を現す演技をメンバーを行ってから、実際の曲に入っていく「劇団ハコムス」。ユニット曲として、季節に応じ披露されるこのコーナーは、定期公演での組みこまれ方も独特だ。単独で披露される事はなく、まず3曲セットで披露される。しかも第1章で歌った曲は、第2章の定期公演に進むにあたったいったん封印し、4月は季節に合わせた春の新曲のみで開幕する形式も、新セットリストというよりは新公演という呼び名がふさわしいものである。

(完全に余談ですが、ハコイリ♡ムスメのもうひとつ、唯一無二のアイドル現場にしているものは、日本一しおりが売れるたいへん愉快なアイドル現場であることです。これ、間違いない気がします。しおりの販売に購入制限がかかる現場とか聞いた事無い。詳しくは #はこむすといっしょ で検索してみて下さい)

門前さんは「劇団ハコムス」の中で常に切なさ、寂しさを背負う姿で配役を受け、そのポテンシャルを存分に見せつけてきた。パジャマ姿で失恋相談をしてもらうパジャマでドライブ、卒業の季節を迎えた学校で交錯する想いをが描かれた15分越えの大作である「はじまり」、そして先日初披露された第2章における鉄戸美桜とのコンビによる「いちご水のグラス(斉藤由貴)」。

「劇団ハコムス」で魅せる門前さんの表情は本当に素晴らしい。上記の「はじまり」も心掴まれますが、今回の新作であるこの「いちご水のグラス」は、心を通わす鉄戸美桜コンビとの距離感も素晴らしく、門前さんの演技に心が震えた…彼女は、ハコイリ♡ムスメが、ハコイリ♡ムスメであるがゆえの中核を担っている人だと思っていた。常にこの「劇団ハコムス」において押さえの重要なポジションを任されてきて、それに見事に応えてきた。


グループ最年長、高校3年生、夏手前…でもどこか無事に第2章で明るいスタートが切れて油断していたのかなぁ…長々とこうハコイリ♡ムスメについて書いてきて、いつでもそんな発表があっても驚かない用意はしていたつもりだったけど、やっぱり凹む。というかいくら予想出来ていたとしても凹む。大切なお知らせや、嫌な予感に対して予想がつくからといって、ショックを受けないなんて嘘だ。

ハコイリ♡ムスメのメンバーみんなが好きだし、門前亜里さんのステージ上のすべてが大好きだ。新たに踏み出す7人のハコイリ♡ムスメが今から楽しみな気持ちもあるけど、できるだけ長く、彼女たちがこのアイドルシーンに咲かせた、一輪の唯一無二の世界観が大きく花開いていく姿をこの8人で見ていたかった。
門前さんは女優は続けていくが、実際に間近で彼女のステージを観れるのは残り2ヶ月間。ここまで読んでくれたあなたに要は何が言いたいかというと、女優・門前亜里をアイドルとして間近に見られる機会はもう限られているという事です。残り2ヶ月を切って、ぜひ門前さんというひとりの若手女優が、アイドルとしてこのステージに立っている姿を、出来るならばAKIBAカルチャーズ劇場の「劇団ハコムス」で見て欲しいなと願うばかりです(6月13日・7月19日)。以前に観た事があるという人も、ぜひ足を運んで欲しい。第2章になった8人はめきめきと成長し、新たな風・阿部かれんも加わり全く別のグループになっています。

2014年にはチラシ配りに訪れていたTOKYO IDOL FESTIVAL、トークショーのみの出演に限られていた@JAM EXPO等の大きな夏フェスへのステージ出演が決まっていただけに、門前さんと一緒にこの熱い上昇気流に乗ろうとしているハコイリ♡ムスメの夏を過ごせないのは、正直寂しい。でも一緒に過ごす時間が残されているというのは、やっぱりとても恵まれた事だと思うので、出来る限り残りの現場には行こうと思います。最終公演は7月19日(日)。あの娘をいつまで観れるかわからないなんて、ハコイリ♡ムスメに限った事では無いですが、もう今しか見られないアイドル・門前亜里のステージ、ぜひその眼に焼き付けてみませんか?



門前亜里卒業までのハコイリ♡ムスメの予定 *5月26日時点

・5月27日 「FUTURE GENERATION TRIO LIVE」Vol.4@AKIBAカルチャーズ劇場・18:30~
・5月30-31日 ハコイリ♡ムスメ初夏のバスツアー@群馬
・6月10日 「FUTURE GENERATION TRIO LIVE」Vol.5@AKIBAカルチャーズ劇場・18:30~
・6月13日 ハコイリ♡ムスメ定期便6月号~6月のひと時の梅雨の晴れ間~@AKIBAカルチャーズ劇場・12:00~ (申し込み)
・6月24日 「FUTURE GENERATION TRIO LIVE」Vol.6@AKIBAカルチャーズ劇場・18:30~
・6月28日 「微笑みと春のワンピース」MV披露イベント@AKIBAカルチャーズ劇場 (申し込み )
・7月11日 TOKYO IDOL PROJECT LIVE Vol.6@AKIBAカルチャーズ劇場・12:00~
・7月19日 7月定期公演(名称未定)・門前亜里卒業公演@AKIBAカルチャーズ劇場 (2回公演)

※毎週木曜日18:30〜Showroomで「ハコイリムスメのハコベヤ」配信中

最新の情報は公式サイトで:ハコイリムスメ(ハコムス)公式サイト
by gulliverdj | 2015-05-26 23:36 | アイドル
【告知】CD&DLでーた1-2月号 / ドカント2月号 への記事掲載について
好きな事を「好きだー!」とネット上で言い続けていると、とてもありがたい事に声を掛けて頂く方がいらっしゃって、そんな話が今週2本同時に発売になったので紹介エントリを書きたいと思います。多分もうこんな事、ヲタ活していて二度と無い気がしますよ…偶然のタイミングで、それぞれ自分の大好きな「ハロプロ」と「地方アイドル」にテーマが分かれているのも個人的にはとても嬉しかったです。以下、ご紹介します!


・CD&DLでーた 2014・1-2月号 (2014/1/14発売)
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この号の「モーニング娘。'14〜美少女たちの素顔と笑顔〜」特集にて「笑顔の君は太陽さ」MV撮影現場密着や、香音まーちゃん工藤小田さくちゃん4人へのインタビューが並んでいるんですが、その後にMV撮影現場密着に絡んで今までの「モーニング娘。」時代のMV紹介コーナーが有ります。

このコーナーで、レコード会社勤務・ひでみコンプレックス氏、アイドル横丁プロデューサー・鈴木愛結と共に「笑顔の君は太陽さ」のMVを始めとして近作のMVに関するレビューを書かせて頂きました。レビューといっても、分析のようなものではなく自分の思い入れを中心に書いています。ちなみに自分が担当したMVは「笑顔の君は太陽さ」「Help me!!」「君さえ居れば何も要らない」の3作品。

それぞれ短い文章ではありますが、初めてのMVレビュー、試行錯誤して書いてみました。特集のオープニングを飾る10人の素敵な見開き写真、MV撮影現場のレポート、4人のインタビューのついでに読んで貰えれば嬉しいです。モーニング娘。'14だけでなく、NMB48、アイドリング!!!、ClariS、LinQ、SUPER☆GiRLSさおりーぬインタビュー、東京女子流や田中れいなの連載等、アイドル盛り沢山!個人的には特集「新世代の歌姫を探せ!」がまだまだ知らない若手の女性歌い手が並んでて勉強になりました。現在全国の書店にて販売中!

CD&DLでーた 1-2月号紹介<公式サイト>
・CD&DLでーた 1-2月号 ネット上購入先 <ebten(公式販売サイト) / Amazon>



・ドカント 2月号 (2014/1/16発売)
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こちらの号では特集記事「注目のグループ総ざらい!〜2014ネクストブレイクアイドル全国版図鑑〜」に関してグループの選定や解説・コメントを担当させて頂きました。企画の最初の方から関わる事が出来、自分が好き勝手選んで話した内容をライターの古澤誠一郎さんが、綺麗にまとめて下さったものになっています。

全国を「東北・北海道エリア」「中部エリア」「関東エリア」「近畿エリア」「中国・四国エリア」「九州地方・沖縄エリア」の6ブロックに分けて「次なるブレイクが期待される各地域のグループを、◎本命 ○対抗 ☆要注目の予想付きで紹介」させて頂いている特集記事です。

原則、◎本命と◯対抗は1アイドルずつ、☆要注目は2つの各ブロック4アイドルに絞り込むお題だったのですがこれが本当に難しい。そもそも「ネクストブレイク」をどう定義していいかがわからない。そこで今回は掲載媒体が求人情報誌という事で、普段からアイドルを観ているドルヲタではなく一般層に向けて名前が届いていくかどうかを「ブレイク」の基準として設定。

以上の基準を踏まえていったんは自分の「好き」を横に置いて選ぶように努めてみました。なので「とっくにブレイクしてるだろ!」と思われるアイドルもいるかもしれませんが、そこはご了承下さい。結果、地域によっては4つ以上紹介しているエリアも出てきていますし、◎本命を選べなかった地域もあります。そしてこういう作業を自分の中で行ってみて改めて思いますが、個人的な「好き」から逃れてこのような番付をするのは無理!特に大阪エリアは自分の願望というか願いが強く出てます。共通している判断基準は「オリジナル曲をきちんと持って勝負している」という事くらい。悩みに悩んだ成果をぜひ見て貰えればと思いますw

ドカントは関東圏で販売中!そう、関東圏のみ販売という事で実はまだ自分も実際の本を読めていないw ただ、こちらの記事は公式サイトにも記事が掲載されていて丸々読めるようになっています。しかし誌面上ではまったく違った形でレイアウトされているので、関東在住の方はぜひ実際に手に取ってみて下さい、関東圏以外の方はAmazonから買えます!

深層報道14'「注目のグループ総ざらい!〜2014ネクストブレイクアイドル全国版図鑑〜」
ドカント 2月号内容紹介 <公式サイト> / ドカント公式サイト・TOP
・ドカント2月号・ネット上購入先 <Amazon>


以上、長くなりましたが2つの関わらさせて頂いた記事のご紹介ですた。もし…もしよかったらぜひ読んでみてね!!!そして感想とか貰えると嬉しいです!!!
by gulliverdj | 2014-01-19 21:29 | アイドル
女性アイドルの日本武道館・単独公演まとめ (2000〜2014)
新年早々、でんぱ組.incが日本武道館公演を発表して「武道館やりすぎ!」「武道館アイドルばっかり!」等の声がまた飛んだので、ふと気になったので日本武道館で単独公演を行っているアイドルを調べてみました。果たして本当にアイドルの日本武道館公演はそんなに増えているのか、きちんと確認してみたいなと、目的はただそれだけです。ここでは女性アイドルが武道館公演を行う是非については言及しません。

単独公演に限定しているので、「‎第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜(2012)」や、24時間テレビ等の合同で行われている興行は含まない事にしています。また、SPEEDはこの時期武道館公演を結構数行っているのですが(2003・2009・2010)、再結成後のアーティストとしての活動として捉えてひとまず除外しています。AKBグループでの公演の所属事務所はひとまずAKSとしています。あくまで趣味で調べてみたものなのでご了承下さい。他に漏れがあったら教えて頂ければ嬉しいDEATH!
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・2000〜2004年
日本武道館での定点観測なのですが、2000年に鈴木あみが2度目の武道館公演、モーニング娘。が初めての武道館公演を行って以降、2001〜2004年の間どの女性アイドルも公演を行っていないません。モーニング娘。が会場を一気にアリーナクラスにシフトする中で武道館クラスの公演を行う女性アイドルがいなかった事を示しています。

・2005〜2007年
2005年はZONEの解散コンサートが行われました。また、モーニング娘。の人気がいったん落ち着いたところで再びコンサートツアーの東京会場として、日本武道館が使われるようになりますが、2007年には再び女性アイドルが日本武道館から姿を消してしまいます。モーニング娘。のコンサートツアーはこの時期にはホールを中心としたものになっています。

・2008〜2010年
Perfumeが初の日本武道館公演を行ったのが2008年。2009年にはAKB48グループが初めて日本武道館に立ち、最初の「組閣」を行ったのはまだ記憶に新しいところでしょう。ここから一気に増えるかと思いきや、AKB48のコンサートはアリーナクラスに移行し、2010年にはAKB48が第1回目の選抜じゃんけん大会を武道館で行うに留まっています。

・2011年
モーニング娘。が5年ぶりの日本武道館公演を行い、AKB48が第2回選抜じゃんけん大会を開催。また、シングル選抜総選挙の開票イベントを前年のTDCホール(当時JBCホール)から日本武道館に移しています。

・2012年
ほぼモーニング娘。及びAKB48グループによって占められてきた2000年代年の、日本武道館での女性アイドル公演の流れが2012年にガラッと変わります。SCANDALを皮切りに、ももいろクローバーZ、きゃりーぱみゅぱみゅ、東京女子流が初の日本武道館公演を開催。東京女子流はこの時、それまで非公開としていた年齢を公にし女性グループ最年少記録を更新しました。4年ぶりに日本武道館に戻ってきたPerfumeは4DAYS公演、ももいろクローバーZは西武ドームを満員にしてからの女性・男性限定公演という特殊な使い方をしています。

・2013年
2013年に初の日本武道館公演を行ったのが、4日間に渡り武道館をジャックしたAKB48グループのSKE48、NMB48、HKT48。HKT48はこの際に女性アイドルデビューから最短での武道館公演記録を更新。更には48グループの研究生のみの単独公演も6月に行っています。その他にはSUPER☆GiRLS(iDOL Street)、℃-ute、Berryz工房、乃木坂46と、実に計8グループが初の武道館単独公演を実現しています。ももいろクローバーZがライブを行わず、ファンと一緒に武道館でライブ映像を鑑賞するという、聞いたことが無い使い方をした事も印象に残った年でした。

・2014年〜 ※1/9時点
2014年1月9日時点で武道館公演が決定しているグループが既に、BABYMETAL、私立恵比寿中学、でんぱ組.inc、E-girls、9nine、チームしゃちほこの6グループ有ります。全グループが初の単独武道館公演。その他にはBiSが今年中の武道館公演を予定していますし、PASSPO☆も発表されるのが時間の問題かなとか思います。Negiccoも目標としている日本武道館が実現するか注目です。

AKB48グループは既に国立競技場を始めとして、ドームクラス、アリーナクラスの公演を各グループで発表しているのでじゃんけん大会以外では使用しないかもしれません。ももいろクローバーZも当面は国立競技場を始め、ドーム・アリーナクラスの公演が続くでしょう。ハロー!プロジェクトはモーニング娘。が再びツアーで使用するか、スマイレージの初単独武道館公演があるのか期待されるところ。そう考えると、現時点で日本武道館の女性アイドル公演が7公演決定してはいますが、2013年の17公演には届かない可能性が高そうです。

これまで見てきた武道館公演の流れを数でみるとこのようなグラフになります。
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2012年、2013年にかけて飛躍的に伸びているのがわかります。参考までに1グループあたりの公演数の推移も出してみましたが、2005年にモーニング娘。の単独公演が集中している事以外は、どこか特定のグループが公演を乱発しているような状況は見られません。

・アイドルブームは終わらない
ひとつ言えるのは、2000年にモーニング娘。が初単独武道館公演を行い、その後アリーナクラスに移行した際に後に続く大型グループがいなかった、という状況は今のところ見受けられないという事です。

Perfume、AKB48グループ、ももいろクローバーZがアリーナ・ドームクラスへと公演を拡大してもそれを上回る数のグループが武道館の舞台に立つことは、2000年代始めには無かった現象です。「アイドル戦国時代(死語)」やアイドル多様性時代とも言われる状況は一過性のブームに留まらず、長いスパンを持って持続する可能性が見て取れます。

・武道館の2極化:目標としての武道館/使い勝手の良い武道館
公演数とは別に、2010年以降に見られる傾向として武道館の使われた方が2極化している事があります。依然としてベイビーレイズ等、目標としての「初単独武道館」を目指すアイドルが多数いる一方で、アリーナ・ドームクラスを埋める集客力がありながらも武道館を使用するグループが出てきています。コンサート興行の増加に伴う関東エリアの大型の箱不足も要因かと思いますが、使い勝手の良さも要因にあるのかと思われます。

もはや恒例行事となったAKB48グループにとってのじゃんけん大会。決戦の場としてアリーナに客を入れず、中央ステージをスタンド席で360度囲い、メンバーと共に戦いの行方を見守るというコロシアム形式として使用するには武道館は適切な箱でしょう。ももいろクローバーZに至っては男性・女性限定公演や、ライブ映像鑑賞会の会場として使用するなど、実験場のように使われている状況は2000年代初めには見られなかった事です。

・振り返って・まとめ
結論から言うと、特に新鮮な発見はありませんでした。ただ、ざっくりとした2000年代の女性アイドルの流れのようなものは感じ取れるものにはなっているのかなと思います。日本武道館を目標とする事に水を差すという目的や、日本武道館はそんなに特別な場所じゃないんだとか、女性アイドルにとって何をもって聖地とするのか、そんな事を言うつもりは一切ありません。

個人的には日本武道館は好きな箱で、2階スタンドからでも割りとステージが近くに感じられますし、アイドル自身も武道館は立体的に囲まれている感覚をきっと味わえるステージだと思います。あのメンバーが2階を見上げている表情が好きなんです。横浜アリーナやさいたまスーパーアリーナになっちゃうともう奥行きが非常に深い。見上げる場面もあると思いますが、いかんせん見上げた先が遠い。日本武道館は1万人入るキャパとしては、奥行きが非常に浅い箱でもあると思うので、客席に包まれている感覚はきっと武道館独特なんだろうと思います。

日本武道館という箱に対するスタンスは、各アイドルとヲタそれぞれだと思うのですが、この一覧をまとめてみて、改めて多様なアイドルが大きな箱で公演を行える、つまりはそれだけ集客がある=アイドルが好きな人が増えている状況がうかがえると思います。そういった状態は好ましいものだと思うので、2014年も日本武道館に限らず、大きなステージでより多くのアイドルが立ち、アイドルを好きな人が増えることを願ってやみません。




所属レーベルを含んだ詳細一覧はこちらでご覧頂けます *随時更新予定 →別ページで開く(Google Spreadsheet)

※1/9 武道館の2極化 : 目標としての武道館/使い勝手の良い武道館 について追記しました
※1/10 2000年・鈴木あみのツアー公演を追記、それに伴い本文を若干修正しました
※3/29 BiSの武道館公演を予定表から消去、スマイレージ公演を追加

by gulliverdj | 2014-01-09 21:15 | アイドル
CUTE×BEAT「ドリーミンドリーミン」歌詞書き起こし <完全版>
Happy どんな今日も 小さく隠れているよ
Fancy 夢心地Party ふわり飛んでいける
愛している人からのKiss 目を覚ますお姫様
恋の欠片をした物語よ

いつだって みんな人生ヒロイン
一度だけのドリーミンでしょ
大人の仮面は外そうよ
君の心の中 鍵を掛けた宝箱は
諦め失敗知らずの君で溢れてる
夢はこれからさ 始めよう

Lonely 小さな嘘に苦い思いの夜も
Smilin' それにも負けない 強い仲間の笑顔
感情のFlavorを沢山集めたけれど
僕の魔法を解くヒントを 探して

みんな人生ヒロイン
一度だけのDreamin'でしょ
見えないフリしていたけれど
君の心のなか 閉まった夢地図を広げて
この日を待ち焦がれていたよ そんな気がするんだ
夢にカラフルを描いてこう

僕らはひとつ
心が繋ぐ いつだって
みんな人生ヒロイン
一度だけのDreamin'でしょ
あなたはあなたよ
忘れないで

君の心に咲いた ポツリ芽を出した花は
悲しみ 喜び 痛みを知って花開いてくよ
君の心に宿る キラリ光る夢地図は
誰にも真似できない 君だけの素敵なストーリー
覚めない夢を今 生きていこう


「ドリーミンドリーミン」CUTE×BEAT
(作詞:NAGI 作曲編曲・不明)
※初披露:2013/4/21 Pure Rhythm vol.4 〜春・新しい生活〜


※4:56~
by gulliverdj | 2013-12-17 23:09 | アイドル
nanoCUNE「碧の世界」歌詞書き起こし<完成版>
願った夜を 駆けた少年 満身創痍を抱えていた
原点回帰を 蝕むのかい 仕方ないか

現実逃避の中つのった 理想 希望 無情 フラストレーション
結局なにも戻らないのかい 当たり前か

輝いて見えた過去の自分 でも明日の事はどうすんだい
今よりもっとよくしてよ 未来

失くした時間の 中に光る碧
懸命に 懸命に探してみたけどゼロ

一度きりだとは 知らなかった世界
一瞬も 一瞬も無駄にできやしない

大罪の過去 見て学んだ 未来のためと僕は今
10年先の未来人なんです 馬鹿みたいな

幻想何度も抱いても 結果的にまた失敗すんだ
それでも続いてゆくんだね 未来

失くした時間の 中に光る碧
懸命に 懸命に探してみたけどゼロ

一度きりだとは 知らなかった世界
一瞬も 一瞬も無駄にできやしない

周るチクチクタクのチクタク 秒針を止める
そんなチクチクタクのチクタク 反対に回してみる
壊れてしまう前に 無意味と気付いて
夢半ば感傷に 諦めた 桃源郷

流れた時間が 取り戻した碧
もう1回 もう1回なんて誤魔化したけど

一度きりの今 噛み締めたんだ世界
一瞬も 一瞬も無駄に出来やしない


「碧の世界」 nanoCUNE (作詞作曲:山下智輝)

※初披露:2013/5/3 MAD MAGAZINE NIGHT@松山サロンキティ
※nanoCUNE:大原歩・門田茉優・西岡亜弥実・木下こころ *新生nanoCUNE初披露時


*アイドル横丁夏祭り2013・新木場STUDIO COAST 三番地ステージ 2013/7/7
by gulliverdj | 2013-07-13 01:49 | アイドル
CUTE×BEAT / CUTE de BEAT ライブダイジェスト部分メモ
SCREAMのデリシャスな金曜日 第3回 (2013/7/24 O.A.)

【00:52:19】CUTE×BEAT / トップシークレット (魔法少女まどかマギカ)

CUTE de BEAT 第二十五回 (2013/7/17 O.A.)

【00:56:24】安福美麗 / delight (miwa)

CUTE de BEAT 第二十四回 (2013/7/10 O.A.)

【00:44:46】HEART BEAT (SUPER LiBLAZE & HAPPY☆BEAT)

SCREAMのデリシャスな金曜日 第2回 (2013/7/24 O.A.)

【00:35:19】SCREAM / デリシャスな金曜日 (Crystal Kay)

CUTE de BEAT 第二十一回 (2013/7/17 O.A.)

【00:48:34】地獄耳 / HERO (麻倉未稀)

CUTE de BEAT 第二十回 (2013/6/5 O.A.)

【00:40:38〜】ONE&ONE (9souls)

CUTE de BEAT 第八回 (2013/2/27 O.A.)

【00:36:06〜】Sunny Day Sunday (センチメンタル・バス)
【01:01:34〜】恋愛勇者 (Last Note.)

CUTE de BEAT 第七回 (2013/2/20 O.A.)

【00:38:16〜】バレンタイン・キッス (国生さゆり)
【00:54:43〜】スマイルアゲイン (CUTE×BEAT)
【00:35:44〜】スターライトパレード (SEKAI NO OWARI) 歌い出しアカペラ

CUTE de BEAT 第六回 (2013/2/13 O.A.)

【00:41:52〜】恋心 (BRIGHT)

CUTE de BEAT 第五回 (2013/2/6 O.A.)

【00:55:19〜】スターライトパレード (SEKAI NO OWARI)

CUTE de BEAT 第三回 (2013/1/23 O.A.)

【01:01:28〜】CUTIE DAYS / スマイルアゲイン (CUTE×BEAT)
by gulliverdj | 2013-03-18 23:24 | アイドル
第1回アイドル楽曲大賞2012に投票しました #ima2012
コメントと画像を追記しますた(【追記】12/4)

結果発表イベントは12月29日深夜@阿佐ヶ谷LOFTAにて!
詳しくはこちらで ↓ 

第1回アイドル楽曲大賞2012


・楽曲部門

1位.iの奇蹟 / ひめキュンフルーツ缶 (4pts.)

ひめキュンの2012年を象徴する名曲。昨年末に1名、そして今年に入って2人脱退し5人となったひめキュンフルーツ缶の初期体制を今に歌い継ぐ1曲。8人時代に撮影された主演映画の主題歌として制作されたため、8人の物語として描かれているが、初披露は5人体制での初のイベントとなったため実際に8人で歌われた事は一度も無い。そのため8人時代と今を繋ぐような役割も担っている生き証人のような曲である。そのような背景を置いても美しいメロディと、軽やかでエレガントなアレンジや転調、何をとっても名曲たるにふさわしい。

2位.傘と王子と日曜日 / お菓子づくり (2pts.)

2期タンポポを思わせる王道中の王道の1曲。ブリティッシュにキラキラとした音と効果音が散りばめられていたイントロから完全な名曲の予感を思わせる。豊潤なサウンドとかわいらしい歌詞と心地良いリズムがかわいらしく、混迷のアイドルシーンの王道が東京のインディーズにあった発見も含めてハッとさせられた名曲。

3位.西瓜Baby / Not yet (1pt.)

AKBグループで今年最も刺さった曲。今年も沢山の夏曲が誕生したが、この絶対王者の新しいクイーン大島優子率いるノイエの1曲に及ぶものは結局ひとつもなかったという気がする。王者だからこそ押しきれるパワープレイでの圧倒的な直球勝負とグルーブ、夏!

4位.ラリリレル / RYUTist (1pt.)

「ラリリレル」その一言の呪文がかけたこの1曲の魔法は強烈なものがある。素朴な彼女たちのキャラクターを感じさせる穏やかで牧歌的なボーカルから広がるキラキラ光る壮大な楽園感。地元新潟の風景を思わせる歌詞の中での描写は日本の遠いどこかで笑顔で歌っているこの5人へ想いを馳させる何かがある。

5位.ReGenerasion / SCK GIRLS (1pt.)
11:40〜

産地直送気仙沼アイドル、SCK GIRLSの鎮魂歌。3.11の震災を受けてスタートしたこのグループが歌うこの1曲のバラードは誰が歌うよりも彼女たちが歌うことに意味があるし、説得力がある。今年最も衝撃を受けた現場のひとつが復興の進まない瓦礫の街でこの曲を気仙沼の空に放つ彼女たちを観た時である。そのようなコンテクストを力にする凄まじく魅力的で素敵なメロディと歌詞。アイドルが震災に対してできることの答えがもしあるとするならば、この曲以外に考えられない。

・アルバム部門

1位.CITY / tengal6 (4pts.)
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アルバム単位での作品としては飛び抜けて完成度が高かったように思います。パッケージに始まり、スリーブから曲の並びや新録や声のトラックや、そして個々の曲。すべてがひとつの世界観を作り上げるに余計なものはないように思える完成された作品。等身大の女の子の恋愛とラップと甘酸っぱさと切なさと、全部詰まった、世界のどこかのCITYで起こったひとつのストーリー。

2位.JK21やねん / JK21 (1pt.)
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JK21とは何かと聞かれたら迷わずこの1枚を差し出す1枚。冒頭、I・愛 KANSAIがコテッコテの関西らしさを醸しだしておきながら中身はかなり上質なポップスの宝箱だ。シングル曲恋のキセキ、涙目ピースサインは名曲だし、新曲の天使と悪魔は遊び心にあふれたJK21ならではの喜劇性で、わたここはあらゆるアイドルの想いを内包するアイドル曲のひとつの決定版である。JK21というグループならではの、それは音というか立ち上がる匂いみたいなものがこの1枚には詰まっている。

3位.最後の猫工場 / いずこねこ (1pt.)
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このアルバムの他のどの1枚に比べても特異なのはその収録曲13曲中ほぼ半分の6曲が、収録されている他のオリジナル曲4曲のリミックスによって構成されている点にほかならない。おもしろいのがリミックスにも関わらず通して聴いているとなぜかすべてがひとつらなりに感じる事にある。何度聴いてもそれがなんでそうなるかが結局わからないまま年末を迎えてしまった。曲と曲の境界線があやふやで、自分にとってとらえどころがなくて、でもまた聴いてしまう。自分の中に心地の良い違和感を産んだのはこの1枚でした。中毒性の高い1枚。

・推し箱部門

ひめキュンフルーツ缶
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東京進出、脱退、新体制、初披露、新曲ラッシュ、TIF初出場、初の主演映画、2週間県外遠征、松山、ファンとのツアー、全国ツアー、原宿アストロ完売、Linキュン同盟、あーちゃん。なんかもう色々あり過ぎてわけがわからない、濃い1年でした。間違いなくこの1年のヲタ活動は箱という意味では、ひめキュンを中心に回っていた気がします。去年初めて彼女たちに出会ってからこんな1年になるなんて全く予想だにしなかった。壮絶な体験を何度もして、感じたことのない感情が沢山湧き出てきて。推しとかそういうんじゃない、もう感謝の気持ちしか無いです。2012年のひめキュンフルーツ缶にありがとうをゆいたいです。


さぁ、第1回アイドル楽曲大賞の結果やいかに。みんな12月29日の夜は阿佐ヶ谷LOFTに集合して、記念スべき第1回の開票イベントで1年を振り返ろうぜぇええええええええええええええええ!!!年末、ぜひ阿佐ヶ谷にてお会いしましょう☆


ハロプロ楽曲大賞の方の投票はこちら。合わせてどうぞ → 第11回ハロプロ楽曲大賞2012に投票しました #hpma2012
by gulliverdj | 2012-11-29 01:58 | アイドル
夏の終わりと季節の狭間の8tracks / Between the Season #8tracks
今って秋なんでしょうか?それともまだ夏が尾を引いてるんでしょうか。

季節の変わり目っていつも曖昧。変化の途中なんだからそりゃ曖昧に決まってるんだけど。夏が終わった寂しさからまだ抜けれていないのかもしれない。2012年の今年の夏は本当に熱くって、ひめキュンの2週間遠征やTOKYO IDOL FESTIVALを筆頭に色んなフェスもあって、たくさんのアイドルだけじゃなく色んな人との出会いもあったりして「夏まだ終わってなかった」って何回もつぶやいていた気がする。

でも先日、10月7日にBELLRING少女ハートがとしまえんで行ったライブでようやく夏は終わったと思った。
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夜の遊園地、回るメリーゴーランドの前で歌うベルハーの姿は、そのメランコリックでノスタルジックな曲調も合間って幻想的そのもの。また、この野外ステージは少し肌寒かった。さすがにもう10月、昼間は半袖で走りまわれたけど夜の野外は肌寒い。でも、ステージが進むにつれて身体は温まってきて上着を脱いだ。この日はメンバーのひとり、秀梨ちゃんが卒業するライブ。ライブ自体は短かったものの、1曲毎への熱の入り方は胸に迫るものがああった。ライブ後の物販には長蛇の列ができ、自分は早々に並ぶのを諦めビール飲みながらみんながメンバーとじゃれあうのを眺めていた。途中、みずほちゃんが声をかけにきてくれた。覚えててくれて嬉しい、ありがとうみずほちゃん、今度チェキ撮りにいきます。

ステージの照明はとっくに消え、園内には閉園のアナウンスが繰り返し流れていた。追い打ちをかけるように回転木馬の照明が落ちた。園内の灯りが消え、夏が終わった。ライブに遅れて到着してビール2杯飲んで、時間も8時を過ぎた頃に肌に届いた風は寒かった。2012年の夏はBELLRING少女ハートと共に終えた。



冬を越えて気温が暖かくなるにかけての気象の移ろいや、天気の乱れを「三寒四温」と表現する。小さい頃、雨が振る寒い朝に登校する前「一体いつになったら春になるんだ!」と文句をぶつぶつ言っていた時に母親から聞かされたのをよく覚えてる。「そう焦るな、そのうち春になるから」って。「さんかんしおん、さんかんしおん、さんかんしおん」と覚えるために繰り返しひとりごと言っていたのも覚えてる。そのおかげか、今ではなかなか春にならない時期に不満を持つなんてこともなくなった。三寒四温にはなぜだか、そういう納得感があった。いつか、近いうちに暖かくなるから、と。ちなみに「三寒四温」でググると大島優子大先生のブログが検索結果の1ページ目に現れる。もし将来誰かが「三寒四温」について回顧する事があったら「言葉の意味は優子さんのブログで学んだんだよ」なんて言う若者が出てくるかもしれない。

逆の言葉はないんだろうかと考えてみても頭に浮かばない。大阪は10月の中旬になっても昼間、日差しが差すときは半袖でもまだいけるし、夜寝るときだってブランケットがはがれていても風邪を引いてしまうという程ではない。葉っぱはまだ緑色だし、コートを着てる人もいない。世間的にはこれは秋だし、確かに夏は終わったかもしれないけど、まだまだ秋という香りがしない。焼き芋屋さんは街にお腹の減る匂いの訪れをもたらしてないし、枯葉が歩道を埋めることも無い。なんだかとても中途半端。

冬から春に季節が変わるときに「三寒四温」と言われると納得感があるのに、夏から秋そして冬へと変わる過程に明確な言葉がなくて「中途半端」と感じてしまうのはなぜだろうとふと思う。それは、冬を抜けて春に向かうことは希望のニュアンスが含まれるのに対して、冬に向かうことは一般的に決して喜ばしい事ではないからなのかな…

冬の訪れを手を広げて喜ぶ人はきっと日本にそう多くない。都会では地面が固まり車のタイヤはスリップするし、交通機関は度々混乱し、電車の窓が曇ってまるで通勤電車が熱気とコートの束に囲まれた罰ゲームと化す。地方では農業はいったんやすみの時期に入るし、雪よけを毎朝しないといけない。そして恋人たちは暖め合う事を口実に手を繋ぐ。なるほど、実に不愉快だ。誰も冬になることなんて望んでなんてなんかいやしない。

でも、僕は冬がいちばん好きな季節なんですよ。最近まったくできてないけど、冬には毎年のように青春18きっぷと東日本フリーパス片手に東北と北海道エリアを鈍行列車で回ってた。雪を観るのが好きで、どこまでも遠く続く真っ白い北海道の大地も、東北地方の山脈や谷あいを走る列車、雪の降る海際を走る車窓の景色を観るために飽きることなく、時にあまりの絶景に驚き同じ路線を往復したりしながら、白く覆われた北国を彷徨ってた。家では寒さをじっと耐えるのも苦じゃなかった。むしろ冬の静けさが好きだ。躍動的にダイナミックになにごとも動いているより、寒さの中でひとつひとつの事象が夏よりもちょっとだけ、丁寧に扱われている感じが好き。非常に感覚的な話ではあるけれど。だから冬に向かうことに希望をみる。冬が訪れるのが楽しみだ。雪国に住むひとからすればふざけるなと言われるかもしれないけど。

今が秋なのかどうなのか、それは問題じゃない。会社の同僚に試しに聞いてみたら「夏でもないし、冬でも無いから秋に決まってるだろ」とあっさり返された。その通りだ。季節の合間にいるということがいい。前回のエントリで私立恵比寿中学「頑張ってる途中」を紹介した。これは究極の、プロセス賛美歌だ。なにかを達成したから偉い、なにかを成し遂げたから凄い、何万枚売れたからきっといいアーティスト、ノーベル賞をとったからその功績は素晴らしい。そうじゃなく、何かに向かうその途中が素晴らしいことを教えてくれる。達成されたものだけではなく、途中経過・何かに向かうそのエネルギーを行為を肯定するということは、アイドルを愛する行為まさにそのものである。「頑張ってる途中 頑張ってる途中 頑張ってるとチュウしたくなるよ」こんなのが思いつく不思議!

夏から冬に向かう時の言葉に「三寒四温」のような言葉はないかもれしれないけど、少なくとも自分はもっと前向きにポジティブにこの今の宙ぶらりんの季節を捉えたい。そんな言葉が無いからせめてそれを何かしらの形にできないかなって…



また話が遠回りになった。ともかく、夏が終わってでもまだ秋という感じもしないし、今って季節的に言うとどこにあたるんだろう…と疑問に感じた時に、思い立って久々に8tracksを上げました。振り返るというよりも、途中の心情だからこそ選ぶ曲の差ってあるのかなと思い、とりあえず今あげようって思って昨夜アップしました。といっても曲並べてるだけで、なにかつくっただなんて偉そうな事は言えないんですけど。

※8tracksについて詳しくはこちら
  無料でイイ曲発見!PCやiPhoneで音楽共有できる『8tracks』 - ライフハックブログKo's Style
※自分の紹介記事はこっち
  8tracksに最近あげた3つのMIXについて : ガリバー日常記

2012年のアイドル界は曲がとにかく多くて。アイドルも多くてオリジナル楽曲もたくさん。しかもいい曲がめちゃくちゃに多い。多すぎてもう選別するなんて無意味だなんて思ったりもするけれど。ただ受けて流していくには勿体無いと思うので。なので曲はすべて今年リリースのもの縛り。アイドルの文化を継承していくのは、きっとアイドルという市場ではなく、希望も込めて音楽市場だと思いたいから。

よろしかったら、どうぞ。葉っぱが綺麗な紅葉に染まり、感覚が耳から眼に移るその前に。またひとつ季節が終わるその前に、この景色が変わる前に。

Between the Season from gulliverdj on 8tracks Radio.


※細かいセットリストはこちら Between the Season - gulliverdj tumblr
by gulliverdj | 2012-10-17 22:34 | アイドル
8tracksに最近あげた3つのMIXについて
最近8tracks熱が上がっているガリバーです。最近上げたいくつかのMIXをせっかくなのでこちらでも紹介します。8tracksってなんぞ?という人はこちら覗いてみて下さい→ ストリーミング音楽サービス「8tracks」:プレイリストではなくて、MIXだから面白い。 | Kazutaka Nakano's Blog 僕みたいなDJなかなか出来ない人間でも音楽と気軽に戯れたり新たな発見ができる素敵な場所!

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Let the Show Begin
いよいよ開演と言いながら最後まで開演しないMIXです。ここに曲らしい曲はなくて、アルバムの冒頭に入っている導入や間に入っているつなぎのトラックだけで並べてなんとか1つのまとまりに見えないかなぁと思って選んだ音楽たち。もちろんただ好奇心でやっただけじゃなくて、単純に好きなものばかりです。東京女子流が1stアルバムから2ndへ繋がる形でこの部分を利用していたり、スパガも同じく1stアルバムから2ndアルバムへの成長感をこの導入部分で印象付けようとしています。それだけに力入っていると感じる時があるし、それだけ並べても充分聴けるよなぁと思ったのがきっかけのMIXです。読んでて、どんな風に聴こえるんだろうと思ったら、ぜひ!

Let the Show Begin/8tracks


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おやすみなさい
その名の通り、心休まる寝る前に聴くのにちょうどよいアイドルトラックを集めました。といってもバラードばかりが並んでいるわけではなくて、流していると自然と気持ちが落ち着いていくようなそんな曲ばかりです。メロウでチャーミングで儚い曲も。ちょっと気持ちが荒ぶってるとか、苛立っている時、なかなか眠れない、そんな夜にどうぞ。ちなみに最後の1曲は個人的にBerryz工房のバスツアーで深夜まで集合部屋で一人ヲタと語って最後に寝ようと消灯した際にかけた1曲。千奈美の声にみんなが笑ったあといつにまにか寝ていた、思い出のトラックです。最後まで聴いてもらえたら、クスッと笑いながら心地良い眠りにつけるかも。

おやすみなさい/8tracks


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20120517_FAVORITE
これから熱い熱い夏に向けて爆発していきそうな息吹を感じる、今よく聴いてるアイドル曲を集めました。ほとんどが2012年にリリースされている曲。とにかく1曲目だけでも聴いてほしい、Berryz工房の今現在の到達地点を垣間見えること必須!(バスツアー参加しないことへの残念な気持ちへのせめてのお詫びの気持ちw) ベリから始まり北は秋田から鎌ヶ谷・名古屋・津山・愛媛・福岡の地方アイドルや果ては北欧のアイドルを巡りながら堂々とメジャー感あふれる曲が終盤に待ってるお。TOKYO IDOL FESTIVAL 2012の予感と期待感も少し漂ってくるライナップ…TIF2012の発表アイドル第2弾以降に出てくるであろう地方組も含まれてるのでそんなところも含めて聴いてもらえたら嬉しいです。

20120517_FAVORITE/8tracks
by gulliverdj | 2012-05-17 19:40 | アイドル
第10回ハロプロ楽曲大賞2011 アイドル楽曲部門投票しますた!
確か昨年?から始まったハロプロ以外のアイドル楽曲投票部門に投票しますた。ハロプロ楽曲大賞なのにこんな部門を創設したのにまず驚きですよね。だってタイトル「ハロプロ楽曲大賞」完全無視じゃないですかwww僕も含めですが「なんでこの曲ねーんだ!」等の声も受けつつ、日本のアイドル界の番人たるべくハロプロ楽曲大賞の中にこれがあることにハロヲタの懐の深さと誇りを観る気がするので、今年も昨年に引き続き投票させて頂きました。

5位.天使と悪魔/Twinklestars 1pt


さくら学院、その中でもいち早く独立してCD出してるバトン部「Twinklestars」はどれもいい曲なんですけどあえて上げるとするとこれ。暇を持て余した美少女たちの遊び(勝手に言ってる)にふさわしく、上品で尊さ溢れる1品。ゆいちゃんの天使の動画を観ながらどうぞ。

4位.めちゃラキガール/JK21 1pt

リリースは2010年12月で、メジャー1stのカップリングとして発売された1曲ですが、未だJK21の鉄板であり続け、JK21のカンフル剤、JK21をDRIVEさせる飛び抜けた1曲。2nd、3rdともに素晴らしい1枚なんだけど、アトリエクラブの空気を一編にして支配し変えてしまう圧倒的説得力、異彩を放ち続けるその力強さは普遍的。

3位.LOVE SURVIVE/SCANDAL 1pt

SCANDALのメジャー通算11シングル。とにかくLIVEでのカッコ良さが半端ない。畳み掛けるサビの加速感は一度体感するとてつもない癖になる。

ちなみに野外フェスで披露している時の映像も貼っておきます。アウェイの野外フェスで、楽器もって真正面から奮闘できるアイドルはこの2011年においてSCANDAL以外いない。




2位.週末Not yet/Not yet 1pt

ようつべの反転ver.ではなくぜひこっちもご覧あれ【PV】週末Not yet/Not yet(入江 悠 監督 ver.)

今年のAKB勢で1曲を選ぶとすると…そう悩んで結局はここにたどり着く。ひとつ頭飛び抜けてると、僕は思います。大好きです。


1位.Loop&Loop/ひめキュンフルーツ缶 6pt

僕の2011年を決定づけた1曲。好きすぎてもうどうしていいかわからんです。思い入れが強すぎてどうしていいかわからない。とにかく、一度観てみて下さい、聴いてみて下さい。

こちらはヲタの声なしのVer.です


あなたの心を今年揺り動かしたアイドル楽曲はどれですか?


アイドル楽曲部門の投票は11/30(水)23:59!投票まだの人はぜひこちらまで
第10回ハロプロ楽曲大賞2011
by gulliverdj | 2011-11-29 01:51 | アイドル

ガリバー(@gulliverdj)×アイドル





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ガリバー gulliverdj

大阪の現場大好き社会人ヲタ

推しメン:安福美麗/清水佐紀/鞘師里保/西野七瀬/大場美奈/佐藤綾乃/田﨑あさひ/田中れいな/根間菜月/原直子/坂井朝香/庄司芽生/高田里穂/橋本絵莉子/宮澤佐江/石田安奈/前島亜美/田中梨奈/宮繁恵梨/田辺奈菜美/橘ゆりか/萩原舞/玉井詩織/稼農楓/小野亜由実/大塚光/小川紗季/清本晏名/阿部愛友美

アンチメン:なし
ヲタ歴:8年
狼歴:7年
所在地:大阪
年齢:29
現場用装備:自作ヲタT
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