学校帰りの僕たちはお互い制服のまま
バス後方左側の二人掛け席に座り
振動に揺られながらしばらく勉強の進み具合や
最近の模試の成績についてしばらく話をしていた
とりとめのない会話
受験生らしい会話
そんな会話がつまらなくなったのか
栞菜は突然ぷいっと振り向きバスの一番後ろの席に移動した
右側の窓際に寄って窓の外を眺めている
少し頭を窓にあずけながらぼーっと流れる景色を見ている
窓の外には広い草原が一面に広がっている
どこまでもどこまでも続く広いゆるやかに傾斜した草原
季節は冬だし外は寒いはずなのに草は夏のような蒼い輝きを放っている
時々のんびりと草をかじってる牛が横切っていく
そんな風景をバスはのんびりと独り、走っていく
乗車してる客は僕と栞菜だけだ
運転手と僕と栞菜の3人だけがこの広い無人の草原を黙々と無言で通り過ぎていく
ただエンジンの音だけがぽかんと空いた社内に響く
僕は栞菜の姿を振り向いてみつめている
なんて気分屋さんなんだろう
何かつまらないことを僕は言っただろうか
僕の会話はそんなに彼女の期待に応えられないものだったろうか
そんなことを思いながらセーラー服姿の彼女を僕はみていた
っていう夢をみた
なぜにベリ紺のあとに栞菜の夢なんだよって話なんだけど
とても綺麗な、印象的な夢でした
栞菜には特に思い入れないんだけどなぁ・・・
なぜだ
さてエントリーシートを書こう